天神様、日本画家の掛軸
梅鉢の紋

日本画家の本丸表装掛軸

 

天神様の掛軸は江戸時代後期ぐらいにはすでに存在しており、お客様からは『曾爺ちゃんのを入れて3本ありますよ!』なんてお声を頂戴しております。平成に入り、菅原道真画もたいへん高度な技術で描かれており、表装や装備も昔と比べ、質の高い作品になっております。

 

こちらのページでは、一般的な掛軸と天神様掛軸の違いや、表装の裂地の違い、長年愛用していただくための装備などをご説明させて頂きます。

 

 

掛軸イメージ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵の描いてある本紙について

(赤い部分の説明です)

 

 

 

裏打ちについて

 

金筋廻しについて

 

 

 

 

 

 

 

表装の種類(裂地)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本紙の説明

 

仕様について

 

 

 

折敷タイプの白木セット

 

 

 

 

折敷タイプの白木セットお供えを重視される方へ三宝揃えの折敷タイプもございます。(餅は付属されません)

 

 

 

 

 

 

漆の回転台

漆器をまんべんなく、むらなく塗ったり、乾燥する為の漆器専用回転台。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風鎮

掛軸をお買い上げのお客様に数ある中から素敵な風鎮をお一つお選び下さい。

 

 

 

 

本丸表装について

一般掛軸との違い 右の写真の鶴の掛軸が、一般的な掛軸で表装の仕様が業界では『三段表装』と言っています。大きく上、中、下と三つのスペースに分かれていて、上と下の箇所には別の布が張ってあります。

左の天神様の掛軸は『本丸表装』または『本袋表具』といい、一つの裂地(織物)で仕上げ ツギ目も多く重厚な品格です。また 肌裏、中裏、総裏の三枚裏で仕上げた表装は乾燥や湿気による反りや張りも少ないのも大きな特徴です。

木枠に張った絵絹 絵の描いてある本紙について

 

掛軸の絵が描いてある本紙の部分を『まくり』と言います。一般的には絵絹に描いたものを『絹本』といい、和紙に描いたものを『紙本』といいます。右の写真は端の方に木枠が見えますから、木枠に絹を貼って準備する 『絹本』だという事です。

絵絹クローズアップ絵絹を透かすと、ほら!

 

絹は白くて細かい隙間(穴)が空いています。そこに墨や絵具で描き始めるとどうなるでしょう?はい、絵具がにじむか、通り抜けますよね。ですから絵を描く前に『膠』で下処理をします。右写真は木枠を取ると膠の跡が付いています。膠(にかわ)は動物性ゼラチンで天然の糊です。考えた人ってすごいですよね!

表装裏打ち裏打ちについて

 

専門用語で申し訳ありませんが、①上の写真の本紙に貼りを与える『肌裏和紙』②各部位との調和をはかる『中裏』③仕上げの真っ白い宇田和紙の『総裏』と和紙と和紙が重なり合う事になります。右の写真。天神様の場合パーツも多いので裏打も複雑になり、厚みもあります。

金筋廻し天神様特有の金筋廻しについて

 

『天神様』や『仏掛軸』などの掛軸には本紙と柱の間に7mmほどの『金筋廻し』という裂地の筋が装備されています。

中の人物像や絵全体を引き立たせる効果があり、仏さんと神様の絵にほとんど使われています。

表装柄合わせ表装の柄合わせについて

 

表装についている柄を区切りの部分(右写真参照)で合わせる事を柄合わせといいます。着物でいえば『絵羽合わせ』ですかね。たまにお客様が言ってこられますが対応もしておりますが、金額が多少かかります。ちなみに重要文化財クラスの掛軸も柄合わせはしてませんので、ご安心ください。

 掛軸の寸法(呼び名)

  尺八    • • • • • 幅 約74cm 長さ 約205cm

  尺八横   • • • • • 幅 約74cm 長さ 約140cm

  尺五    • • • • • 幅 約63cm 長さ 約195cm

  尺八あんど  • • • 幅 約63cm 長さ 約150cm

   ※軸先(風鎮をかけるでっぱりの部分)も含めての寸法です  

表装(裂地)のご説明

金襴選び選ぶ裂地は2種類です。

 

掛軸で使う裂地は主に2種類用意します。左のイラストの赤い外側ぐるりの部分の『表装用』そして絵の上下の部分の『中廻し』です。この2種類の裂地のマッチングが非常に大事になってきます。

 

本紙(まくり)の良さを生かすも殺すも表装次第で、配色などお店屋さんによって、雰囲気が違ってきます。本紙の中の色具合やお客様の壁の色やライトアップを考えて金襴の光具合も確認します。

 

天神様に使う主な裂地の種類(ほんの一例)

本金表装

 

なんともいえない渋い輝き。近頃は落ち着いた感じが人気。

名物裂

 

昔の茶人が愛用した裂を今の技術で復元したもの。本金もあり。

       

正絹

 

絹100%で織られたもの。復元織も正絹のひとつ。

蜀江紋

 

豪華絢爛な図柄。床の間の壁にオールマイティ

       

長斑錦紋

 

シックな雰囲気で上品なスタイル。本紙主義

上遠州

 

たて糸を綿、よこ糸を絹など交織物でとても上品。

本紙(まくり)のご説明

本紙の天神様いっしょになって見えますが • • •

 

ご来店すぐには、どれも同じに見えてしまいますが、特徴の違う菅原道真公を多数展示させて頂いております。

 

貫禄顔や優しいお顔、威風堂々の姿、繊細なタッチなど、きっとお好みの道真公に出会えるかと思います。

お顔

 

あなただけの道真公を

 

日本画家の中でも人物画の先生が天神様を描かれます。先生によっても道真公のイメージがあります。2012年から一点物の道真公を手配しておりますので、是非あなただけの道真公をお探し下さい。

岩絵具の梅

 

使う絵具でも違うんです。

 

一見、ちょっと色の感じが違うわね!そうです。天神様にも絵具の種類で雰囲気が違うのです。

水墨調の松竹梅に、岩絵具の人物、彩色絵具など 実にさまざまな描写をご覧ください。

天神様の豪華な装備

天神様の太巻き天神様特有の太巻き仕様

 

この装備は細く巻くより、太く巻いた方がシワになりにくいという発想から考案された装備です。若いお客様でも手軽にまっすぐ巻く事が可能です。

 

詳しくは掛軸のしまい方のページへ • • • こちら

二重箱なかなか出てきません。

 

上の太巻き仕様にすると桐箱も太くなり、正確にいうと三重箱となります。掛軸の入る桐箱、塗箱、タトウ箱になります。

天神様はお祝い品になる為、水引をした際 ボリューム感がございます。

※同じ本紙(同じ人が描いた絵)の掛軸でも裂地の種類や装備(上の装備)によって販売価格が異なる事がございます。尚、裂地違いで二種類ご用意してある商品もございます。

前飾りのご紹介

本紙の天神様天神様をおもてなし。

 

掛軸と前飾りセットの組み合わせです。白木のセット、漆セット、折敷セットなど床の間の柱の色や場所が無いなど 5種類の前飾りをご用意しております。

 

右の写真は

掛軸  • • • 幅 70cm 掛軸の長さ 205cm

前飾り • • • ひのき前飾り(神殿式タイプ)

 

掛軸のサイズもいろいろございます。

ひのき製白木前飾り

 

神殿式春慶塗前飾り

ひのき白木前飾り  
飛騨春慶塗

飛騨春慶塗漆は世界最高峰の塗料です。

 

飛騨春慶塗は、日本を代表する漆技法で、ひのき製白木材を紙やすりで凹凸をなくし、下地剤を塗り、刷毛塗りで漆を何度もかけた漆器の前飾りです。購入時は黒いですが、何年ヶ後には茶色がかって木目が顔を出します。白木と同様、愛児堂製品です。

 

※昔からの朱塗前飾りとは違います。

2016年10月

愛児堂製の朱塗り前飾りも誕生しました。色も神社仏閣の古来の朱を再現し、木本体もひのきを使用しています。

額の天神様

額の天神様洋間やリビングにも

 

色紙サイズよりも大きめな本紙を額に収めた『額の天神様』です。

 

和室にも洋室にも合う額縁を用意しておりますので、壁にひもをかけて飾っても、箪笥の上に立てかけても飾れます。

 

寸法例 • • • 幅 32cm 縦 45cm

 

納品について

お子さんのお名前お子様の記念に。

 

誕生記念に掛軸桐箱のフタ側にお子様のお名前と生年月日を書家さんに書いて頂いております。

間違いのないよう、よろしくお願いします。

 

                   ※無料

天神様の水引き水引きをかけて納品

 

お歳暮時期に先方様(嫁ぎ先)にお届けされる場合は水引きをして納品させて頂きます。

12月の雨、雪などを想定して、水引きが濡れないようにビニールをおかけしますので、風呂敷は特に必要ありません。

一般的な床の間飾り

床の間の天神様正月を迎える準備

 

神棚といっしょで、正月にご来家された天神様にお供えするフルセットの一例です。

 

掛軸 • • • 尺五あんど(幅61cm高150cm)

前飾り • • • 春慶塗前飾り

床の間 • • • 幅135cm 奥行75cm

 

 

 

 

 

 

詳しい飾り方や風習に

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お客様の住居スペースやマンションなどのスタイルに合わせ、商品も毎年、新作を展示しております。ご来店お待ちしております。